第11回B02班若手研究会

【開催日時】
2018年 9/25(火) ~ 9/26(水)

【開催場所】
名古屋大学 理学東山キャンパス

1日目 ES総合館 3階 ES034 (Map : C2④)

2日目 理学部B館 4階 B4講義室(B428) (Map : D3③)

【アクセス】
名古屋大学
名古屋市営地下鉄名城線名古屋大学駅 2 番出口より徒歩5分

【趣旨】
新学術“宇宙の歴史をひもとく地下素粒子原子核研究“研究会内B02班を中心とする,学生同士の交流,各々の研究分野に収まらない広い知見の獲得,互いの研究への理解を目的とした,学生主催の研究会です。
第11回目となる今回は「宇宙論」をテーマに掲げ,各人が興味のある論文を発表、議論を行うことでより広い知見を得ることを目的として行います。また,宇宙論の分野から講師をお招きし,招待講演を開催する予定です。
1日目の19:00から交流をさらに深めるため懇談会もございますので,そちらの方にも是非ご参加ください。

●報告書
無事終了いたしたました。
報告書はこちらからご覧ください。

【招待講演】
(講演順)

Prof. Neil Spooner Department of Physics and Astronomy, University of Sheffield.

 

長峯 健太郎 教授 大阪大学大学院理学研究科 宇宙地球科学専攻
Title : Dark Matter and Structure Formation in the Universe
Abstract :
The cosmological model dominated by dark matter and dark energy has proven to be very successful in explaining the structure formation on large scales (>~1Mpc). However, on small scales of <~10kpc, there are so-called `small-scale problems’ of the Lambda-CDM model. I will go over some of the issues, in particular, the missing satellites problem which seems to be quickly going away due to new discoveries of ultra-fraint dwarf galaxies. Many of the small-scale problems can be solved by astrophysical effects of baryons and feedback. I will also discuss current efforts in taking the next step in galaxy formation research using cosmological hydrodynamic simulations with different dark matter models, and the challenges in estimating the accurate local dark matter density.

 

正木 彰伍 助教授 鈴鹿工業高等専門学校 機械工学科
Title : Cosmological simulations for the astrophysical inputs in direct dark matter searches
Abstract :
直接検出実験において、太陽系近傍におけるダークマターの密度、速度分布は重要な物理量である。これらを理論的に求めるうえで宇宙論的な構造形成シミュレーションは有効な手段の1つとなる。本発表では、関連する既存研究と発表者がこれまでに得た結果を紹介し、今後の展望について議論する。

 

北嶋 直弥 博士研究員 名古屋大学大学院 理学研究科 宇宙論研究室(c研)
Title : Axion dark matter and Axion Electrodynamics in the (early) Universe and the laboratory
Abstract :
アクシオンは素粒子模型や高次元の理論が予言する新物理の仮想的粒子である。特にアクシオンは現在の宇宙に存在する暗黒物質の有力な候補となることが知られており、その宇宙初期における進化の過程および将来観測や実験による検出可能性などがこれまで多く議論されてきている。本講演ではアクシオンの物理を解析するための有用な手段である場の理論的格子シミュレーションによる研究手法を紹介し、これを応用した研究として宇宙初期のアクシオンによる電磁波/重力波生成、強磁場を有する天体(中性子星)まわりや地上の空洞共振器内におけるアクシオンの物理などを紹介する。

【Registration】
申し込みフォーム
申し込み締切り : 9/14(金)

受付にてお茶代と懇親会参加費を徴収させていただきます。
お菓子代 : 500円/人
懇親会参加費 : 3500円/人(参加者のみ)

【懇親会会場】
炭焼馳走屋 萬鳥商店

【プログラム】

Day1 – 9/25
ES総合館 3階 ES034

10:30 受付開始
11:00 開会式

— セッション#1 招待講演 ———–

11:10 – 12:10 招待講演1 Prof. Neil Spooner (座長:池田, 講演30m, 質疑30m)
CYGNUS – a multi-latitude directional WIMP experiment

12:10 – 13:10 昼食 (1h)

13:10 – 15:10 招待講演2 長峰 健太郎 教授 (座長:池田, 講演90m, 質疑30m)
Dark Matter and Structure Formation in the Universe

15:10 – 15:30 コーヒーブレイク (20m)

15:30 – 16:30 招待講演3 正木 彰伍 助教授 (座長:福澤, 講演30m, 質疑15~30m)
Cosmological simulations for the astrophysical inputs in direct dark matter searches

16:30 – 18:00 招待講演4 北嶋 直弥 博士研究員 (座長:福澤, 60m, 質疑30m)
Axion dark matter and Axion Electrodynamics in the (early) Universe and the laboratory

19:00 –  懇談会

 

Day2 – 9/26
理学部B館 4階 B4講義室(B428)

— セッション#2 宇宙・暗黒物質 ———–

10:00 – 11:00 神戸 (座長:青山・武田, 60m)
Planck 2013 results. I Overview of products and scientific results

11:00 – 11:10 コーヒーブレイク

11:10 – 12:10 名古屋 (座長:青山・武田, 60m)
Low mass DM search

12:10 – 13:10 昼食

13:10 – 14:10 東大 (座長:青山・武田, 60m)

14:10 – 15:10 早稲田 (座長:青山・武田, 60m)
SENSEI: First Direct-Detection Constraints on sub-GeV Dark Matter from a Surface Run

15:20 閉会式

— セッション#3 中性子照射実験に向けて ———–

15:20 – 15:50 名古屋 (20m+10m)

15:50 – 16:20 神戸 (20m+10m)

15:20 – 16:50 早稲田 (20m+10m)

【世話人】
世話人 池田(D2, 神戸大)、福澤(M2, 名古屋大)、青山(M1, 早稲田)、武田(M1, 早稲田)、浅井(D1, 東大)