2013/06/30

4. 寄田研究室の取り組み

 早稲田大学寄田研究室では、2009年8月の設立時から液体アルゴン検出器に関する様々な研究開発を行っており、2012年度より本格的に暗黒物質探索にフォーカスし”ANKOK(Arugon Nisougata Kenshutuki OK)実験”を2020年まで行いました。ANKOK実験で培ったLAr検出器の経験を活かし、GRAMS実験の準備を進めています。

 これまでに低温・圧力・液面の制御と維持、高電圧印加と電場成形、ppbの高純度の維持、波長変換材を用いた128nm蛍光の検出といった検出器構成要素開発を確立してきました。

 GRAMSグループ内 (東大、理研、コロンビア大、ノースイースタン大…etc)で密に連絡を取りながら、南極での気球実験に向けて準備をしています。今年度 寄田研究室では、荷電反粒子に対するLAr応答の理解をシミュレーションと実機を用いた実験を並行して進めています。また、γ線観測に向けて、電子読み出しを実装した高エネルギー分解能LAr-TPCの開発を行っています。